修理屋さんインタビュー ①

物が直った時は、
新しいものを手に入れた時より大きな感動を得られる

藤代修武(フジシロオサム

■ 1969年生まれ
■ 修理屋歴 約30年
■ 専門分野
アンティークジュエリー、ヴィンテージジュエリー、腕時計の外装修理、その他できる物ならなんでも
連絡先 〒104-0061 東京都中央区銀座1丁目9−8 奥野ビル705号室
電話番号 03-6228-7197(予約制)
シルバーアクセサリー製作会社数社、ジュエリー修理工房、貴金属宝飾品製作会社に勤務した後にアンティーク・ヴィンテージジュエリー等に特化した修理工房を立ち上げる。

元々、手を動かすのが好きなんですよ。子供の頃は、家にあるおもちゃとか時計とかを全部分解してみたりしていました。今もジュエリーだけじゃなくて、例えば生活の中で身の回りにあるものを直すのも好きです。このあいだなんて、皮のバックが壊れたからってチクチク縫って直してみたり、それから家電を直してみたりね。
だって物って、壊れるとショックでしょう。でもそれが直った時って、新しい物を手に入れた時より感動が大きいって思うんです。
新作のジュエリーをつくっていたこともあったんですが、やっぱり修理する方がおもしろいな、と。
というか、新品をつくるのは苦手かもしれないとも思います。デザインをしなくちゃいけないっていうのが好きじゃないのかな。それよりも昔の人がつくったものに向き合っていたいんですね。

アンティークを直すのは、ほんとにおもしろい。
もう、ありとあらゆる素材、そして技術に巡り合うでしょう。特にジュエリーはエナメルとかピクェとか、びっくりするようなものに出会います。それをどう直していくか?想像力がものをいいます。

今仕事で多いのは、アンティークウオッチの外装の修理ですね。特に女性物はとっても繊細な細工で、そこにダイヤモンドとか貴石が入っている。すごいつくりをしているんです。
それと、アンティークを扱っているディーラーさんも独特な方ばかりですよね。年齢とか超越している。恰好良いですよ。

1990年頃、ディスコとかクラブとかによく行っていたことがあって、僕より10歳くらい上の人たちがいて、この人たち何をしているのかなぁ?と思っていましたが、そういう人たちが、実はアンティークディーラーだったのかなぁ?って。いい仕事に巡り合えて、それを求めてくれる人がいて、ほんと、奇跡に近いなぁと考えながら、毎日仕事しているんです。

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